柿食け子

1995年

2015年6月に発売した小説、『シブ柿はどんな味がするのか』の元になった短編。

 

子どもが主人公で、シブ柿はどんな味がするのか食べてみたくなるが渋柿は簡単には手に入らない。がんばって探そうとする。

大人たちはその子の元にシブ柿がいかないように邪魔をする。

子どもはやっとのことで目的のものを手に入れる。

苦労したのに、手に入れたものは全然いいものではなかった。


というプロットが面白いと思ったのだ。

 

旅は行くまでが楽しいのであって、目的地に着いてしまった案外つまらないところだったりする。

夢でも幸せでもなんでもそうだが、追いかけている時が一番楽しいのであって、手に入れてしまったら、そんなにいいものではないのではないだろうか。